まずはこれを再生しましょう!
再生しましたね。ありがとうございます。では本日はここまでということで、ありがとうございました🙌 以下あとがきになります。
あとがき
前提(私がライブ苦手なお話)
私はいわゆるちゃんとした歌枠をしたことがなくて、ごくまれに X/Twitter でゲリラカラオケ枠をするくらいです。配信ではなくてもお友達とカラオケに行くのも緊張してしまいます。
というのも実は同じ歌うでもレコーディングとライブ(カラオケ、歌枠、一発撮り)では評価関数が違っており
レコーディング:失敗したテイクは使わないので、最悪声がひっくり返っても OK。むしろ成功時のパフォーマンスを最大化すべし。
ライブ:すべての音が否応なく採用されるので、大失敗はまずい。
という感じのため、なかなか普段のような攻めたムーブができなくなってしまいます。
そもそも私は持久力にも安定したクオリティにも自信がないわけではないのですが、ライブ形式だと思うとほんの少しの失敗の可能性に思いを馳せて、「ダメージを受けてでも失敗の可能性を減らせそう歌い方」にシフトする癖があります。しかしこれによって普段以上にコンディションが悪くなったり普段以上に緊張した歌い方になってしまって、結局ただ悪いだけの結果になってしまうがちでした。
きっかけ(ライブやりたいお話)
結果的にただ悪い選択をしているだけの結果になっているのは、単に気の持ちようが悪いのかもしれない(後述するのですが実際にはおそらくそれだけではありません)という仮説を持ち、ある日それをお歌の先生に相談しましたが、まあそうなんじゃないですかね~~というアドバイスをいただき。そうなのか~~になりました。
以下具体的なアクションにつながりそうなアドバイスでした。
- ライブに出ましょう
- オーディションに出ましょう
- プロのエンジニアさんに撮っていただく経験だけでも違うはず
- 顔出ししないとチャンスは減るのはその通り*1
これのうち、お金さえあればだれでもできるところの、「プロのエンジニアさんに撮っていただく」をしようと思ったのが今回の研究の動機です。
やったこと
都内のレコーディングスタジオを調べて、これにたどり着きました。
正直なところ、調べてもよくわからかなったのでフィーリングで決めたのですが、サービス内容等よさそうで、価格も基本どこも同じである中ここが一般的な設定より若干安かったからというのはあります。(これのちょい上が底値な気がするのでなんでこんなにお安くできるのか謎です…… いくらアクセスが悪いとはいえ実際に録っていただいた感じ文句なしのお仕事っぷりでしたし。)
予約したら、いつも通り耳コピをして楽譜に起こしたり、歌い方を研究したりして、安定してきたらリハーサルと称して自分の環境で録音したりしていました。
当日の流れ
入った瞬間にまずびっくりしたのが吸音*2です。「スッ」と音が消えて、これがプロの吸音!?!?になっておりました。私のお部屋もそこそこ吸音に気を使っていて、キッチンから居室に入ると「スッ」になって毎日ニッコニコだったのですが、そんなのないのと同じと思えるくらいの、桁違いのレベルです。
そして実際にレコーディングを始めてびっくりしたのがヘッドホンに帰ってくる自分の声です。これの歌いやすさときたらです。いわゆるアンプラグドな歌音楽ではお部屋(ホールとか教会とか)の反響で歌いやすさが段違いだと思うのですが、レコーディングの世界でもそうなのですね。その後の仕上げのクオリティもすごかったのですが、何より最高の環境で録らせていただいたことによって、録り音の段階で普段と全然違ったと思います。
予約時間は 3 時間だったのですが、結果的に準備 5 分、歌唱 70 分、仕上げ 70 分でやや余るくらいの配分でした。セルフのときには全部で 3 ~ 8 時間くらいかけているので短いのですが、全く雑な感じはなくて、むしろ普段よりしっかりこだわってテイクを吟味できました。普段の自分何やっているのですか!?!?
仕上げのお時間は本当にただ待つだけなのですが、音はずっと私にも聞こえる状態で作業していただけました。太っ腹ですね。先述の通り録り音の段階で自分的には神クオリティだったのですが、作業が進むにつれて、「ただでさえよかったのにさらにチョット良くなった!?」の連続で、完成したころには「いつの間にかクオリティが段違い」になっていました。Aha 体験です。どのステップで本質的に変わったとかではなく、全部のステップでちょっとずつよくなっていきました。ぐぬぬぅ。
当日のこまごましたエピソード
エピソード1。楽譜を刷っていたので、使いますかとご提案したのですが断られてシューンになっていたのですが、よく考えたらお渡ししたフラッシュメモリの中にデータを入れてあるのでそちらをご覧いただけたかもです。セットアップ中にテンポを検出したりしていたため、180 ですよなどとお伝えしてお時間を節約したかった(私はこういうのだいたい準備万端)なのですが、言いづらい雰囲気だったので、今後はお渡しするデータにとにかく大量の情報を入れておこうかなと思いました。
エピソード2。いわゆるボーカルエディットの段階です。ボーカルエディットでよく言われることとして「直しすぎない」というのがあると思います。違和感と正確性のトレードオフですね。私も「直すと違和感がけっこうある」は実感していたのですが、「不正確でも流し聞きしたらそんなに気にならない」のほうに気づいていなかったため、「違和感はあるけれど間違っているよりはまし!」でけっこうアグレッシブに修正していました。その前提のノリで会話していたらい「ヤメトケ」と言われたためヤメトきました。結果、確かにリズムも音程も微妙にずれているのがわかるのですが、思ったほど致命的に感じなくて驚きました。ま、最初から正確に歌えばいいんですけどね;;(直しすぎる違和感に気づいていないと思われると癪なため長々と釈明してしまいました(ツイートではなくブログにした大きな理由の一つ))
エピソード?3。スタジオの音響や機材、エンジニアリングや仕上げのクオリティに感動しました。細かいところいろいろとお勉強になって自宅環境改善のための知見になった一方、宅録でスタジオクオリティを目指さなくてもよいですねと謙虚な気持ちになりました。今後お歌を続けていくにあたって自宅環境を良くしていくのは急務だと思っており、いずれはおうちを買ってスタジオをなんて考えたこともあるのですが、無理です。今回で実感しました。スタジオはスタジオ、うちはうち、それでよいではありませんか。今後は「自宅環境はガンガンよくしていくけれども、やっぱりスタジオしか勝たん!」という謙虚で貪欲なスタンスで行こうとと、思わされた一日でした。
伏線回収(単なる気の持ちようではないお話)
単に気の持ちようが悪いのかもしれないといいつつ、実際にはおそらくそれだけではないことを口述しますとお話ししましたため。
まずカラオケボックスは(激しい当たり外れはあるものの基本的に)マイクなし&小さなインストで歌うにはとても不利な環境です。反響はほとんどなくて雑音は多く、インストも基本的には聞き取りづらいです。それを圧倒的な音量と激しいエコーで解決するのがカラオケなのですが、実は X/Twitter はノイズキャンセリングの都合なのか何なのかなんだか癖の強い配信環境でして、「声が良く聞こえない」になることが多いです。そこで私は配信の時にはインストの音量を下げ、エコーも小さくしてなんとか聞き取りやすくしているのですが、それが歌いづらさにつながっていたような気がします。というのを今回、最高のレコーディング環境を通して感じました。
また、カラオケだからと言ってけっこううろ覚えの曲だったり、大して覚えていない曲を歌ったり(というかそういう曲しか歌っていない)というのもまずかったかもです。私は普段、動画にするつもりの曲しか練習していないのがまずいのかもです。カラオケに行くときや配信をするときのために、動画並みに近いクオリティで練習したレパートリーを増やしていくべきなのかもです。(頻繁に歌枠をされている方、100 ~ 500 曲くらいのレパートリーを公開しているがちです。)
今後は
- カラオケボックスの場合は集客に難があっても基本はツイキャスなどを使う(あの! お願いします!)
- カラオケボックスの場合は歌いやすさを重視した設定(初期設定など)にして、聞こえづらいならマイク音量を上げ、スピーカーから離れてハウリングを防ぐなどする。
- レパートリーを増やす。(レパートリーを増やすコストを下げる)
という感じで頑張りたいです。
今後の展望
最高の環境で歌えて、仕上がりも最高で、お歌以外のことで悩む必要もなく、お時間もかからない。ウーンム、あまりにデメリットがありません。お金が無限にあったら毎回やりたいです。
あと、ライブやオーディションにはいつか出てみたいと思います。ライブのお誘いお待ちしております!
またこの記事には関係ないのですが、歌ってみた動画のコラボもお待ちしております。MIX も一応最低限のことができなくはない(クオリティが不安な方は私の過去動画をです)ため、その点もお力になれるかとです。
お歌動画を投稿したことのない隠れ歌ウマの皆様へ。私は悔しいです! はやく土俵に上がって私をボコボコにしていただきたいところです。戦わないよりは負ける方が好きです。よろしくお願いいたします!
最後に普段から動画をご視聴いただいているみなさま、コメント等で応援いただいているみなさま、本当にありがとうございます。今後とも私のチャンネルをよろしくお願いいたします。あと ALICE O'CLOCK 歌ってみた再生してください。
BYE!
ながたかな
*1:補足です。外見を公開するのが外見自慢だとかそういうコンテンツだとかいうご意見、外見を秘密にするデメリットを諸々理解したうえで、勝つためには何でもするタイプなのに、それでもあまりに醜いために踏み切れない私が毎回泣いております。いけ好かないかもとかそんな贅沢なレイヤーで悩んでいるわけではないわけです。一緒にしないでいただいてですね。実際物理人間の部分的機能であるところのV体があるだけでも、ずいぶん可能性が広がって、みなさまにも喜んでいただけるようなコンテンツを作れるようになってきたわけです!
*2:遮音は音が外に漏れないようにすることで、吸音は音が内側で反射しないようにすることです。レコーディングをする上では高品質な吸音が大切です。